製造業におすすめの補助金・助成金について解説【プロによる解説付き】

日本の屋台骨の一つといえる製造業。ゼロからのモノづくりやパーツ製造、組み立て、デザインなど、多岐にわたる業種を包含しています。

しかし、金融機関の貸し渋りや高い金利のために、新たな投資や事業成長の機会が失われつつある状況です。これを受けて、国や地方自治体は製造業を支援するための補助金制度を数多く設けています。

補助金は貴重な支援策ですが、募集要項が難解であったり、適用可能な補助金を簡単に一覧で確認できるサイトが少ないなど、多くの問題点が存在します。

そもそも補助金を得るための応募プロセスが非常に複雑で、申請準備に時間や労力を要する場合も多々あります。

今回は補助金申請サポートを行うコンサルタントが、製造業向けにオススメの補助金をご紹介します。新たなことに挑戦したいと考えている企業はぜひとも参考にしてみてください。

製造業にオススメの補助金・助成金4選

使い勝手が良いことで有名「IT導入補助金」

IT導入補助金は、製造業の課題解決をITツールの導入で支援するための補助金です。企業規模が中堅クラスになると、ソフトウェア導入コストは大きくなる傾向にあります。特に、SaaS型ソフトであれば従量課金制が多いですが、自社システムへの組み込みや初期設定にコストがかかる場合も多いです。

IT導入補助金はそのような導入コストの負担を軽減する補助金です。他補助金申請と比較すると難度も低く、助成率も3分の2(上限金額は3,200万円)とその高さも特徴のひとつです。ITツール導入による業務改善を目的とした補助金であるため、製造業者にとっても使い勝手が良い補助金です。

業務改善助成金

次にご紹介するのは業務改善助成金です。

業務改善助成金は、生産性向上を目的としている助成金です。
会社の生産性向上は残業を減らし、給与を上げて、企業価値を高めます。中小規模の事業者が生産性向上を実現するために、機器を導入したり、人材育成に対し、賃上げを条件として、費用の一部分が助成されます。

今年の期限は2024年12月27日で、助成率も最大で10分の9と高いため、非常に申請メリットが大きいです。

賃上げを予定している事業者にとってもメリットの大きい助成金ですし、実際の賃上げ額によって助成金額が高くなる点も非常にメリットが大きいといえるのではないでしょうか。

キャリアアップ助成金(正社員化コース)

来るべき労働人口の減少に備えて、パートタイムや派遣労働者を正社員化する取り組みを支援する助成金です。

いままで学生バイトやパートタイムの方々によって回っていた業務群。それが人が減ることにより「正社員に負担が行く」「お客様とトラブルになる」「アルバイトの時給が大きく上がって企業負担が高まる」など頭を悩ませることとなります。

キャリアアップ助成金では、中小企業が有期雇用労働者を正社員化した場合、最大80万円、無期雇用労働者を正社員化した場合は最大40万円の助成が受けられます。

某大手求人サイトの掲載手数料が、月額5~10万円かかります。年額120万円を継続的に支払うのであれば、今いるバイトを正社員化することで、人材確保とコスト削減が実現します。

ものづくり補助金

製造業向け補助金として、よく活用されているのは「ものづくり補助金」ではないでしょうか。

ものづくり補助金は補助上限額は申請枠にもよりますが最大1億円であり、申請難易度は比較的高い半面、しっかりと補助金利用の意図や背景を伝えて申請すれば採択される補助金です。

新製品の開発や生産ラインの拡充など、ビジネスの成長を目指す中小企業にとっては、非常に価値のある補助金です。

他にも、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」をはじめとする、製造業にとくにおすすめしたい補助金について解説していきます。
製造業で絶対使える補助金3選【プロによる解説付き】2024年版

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