大規模成長投資補助金の最新採択結果と申請のポイント

補助上限額1億円以上の補助金

2025.04.08: 最終更新日 2025.04.18

2024年より大注目されている大規模成長投資補助金。1次＆2次公募の成長投資補助金の採択結果から読み取れる採択企業の特徴や、採択に至るポイントなどをまとめています。

Table of Contents

大規模成長投資補助金とは？

目的と概要

中堅・中小企業による人手不足対応や成長を目的とした補助金です。
また工場新設・大規模設備投資を支援し、地方での持続的な賃上げも促します。

よって投資リスクを抑え、事業の後押しができるでしょう。

補助金を活用するメリット

補助金を活用すれば、リスクを抑えて積極的に投資でき、より高い成長を目指せます。
上述の通り、大規模成長投資補助金は最大50億円のため、企業が直面する資金不足やリスクに対処する強力な支援ツールとなります。

補助金を活用すれば、新市場や技術への挑戦がしやすくなり、成長が加速します。
また、補助金を受けることで、資金繰りに余裕が生まれたり、事業への信用が生じるなど、将来的なビジネス展開の選択肢が広がるのも大きなメリットです。

大規模成長投資補助金1次＆2次公募の採択結果分析

では早速、過去公募回の採択結果より読み取れる内容を分析していきます。

採択結果から見える傾向とポイント

採択結果や公表資料を分析すると、あるキーワードが浮かび上がります。

それは、
・労働生産性の大幅な向上
・賃上げ
です。

他にもキーワードはありますが、上記を達成していないとまず採択は難しいでしょう。更に、賃上げ率は年5％超、生産性向上率は17％超を目指すのが理想です。これは、過去の採択企業の中央値から読み取れる内容です。
（参考：https://seichotoushi-hojo.jp/assets/pdf/information/20250122.pdf）

1次公募より2次公募のほうが中央値があがっています。つまり、3次公募ではさらに高い数値計画を出してくる競合が多くなると予想できます。だからこそ、基準に満たない場合も補助率を下げて採択される可能性を高める、「補助率１／４の選択肢」なども登場しているわけです。

他にも、ニッチでいいのでトップシェアを持っている、もしくはこの投資によりトップシェアを取れる可能性が高いという事業であるかも重要だと言えます。

3次公募以降では、こうした点を意識することもポイントとなります。

大規模成長投資補助金の申請ポイント

大規模成長投資補助金の申請では、審査基準を踏まえた戦略的な準備が不可欠です。

まず、投資額が10億円以上であること、そして賃上げ計画が最低賃金上昇率を上回ることが必須条件です。

審査基準

審査では、

・企業の経営力
・投資の先進性・成長性
・地域経済への波及効果
・投資割合・費用対効果
・事業の実現可能性
が重点的に評価されます。

申請書では、これらの点を具体的に、かつ定量的なデータを用いて示すことが重要です。
補助事業に限らず、経営戦略との整合性や市場動向を踏まえた計画、明確な目標と効率的な体制を重視しましょう。
また、投資による効果、例えば売上増加や雇用創出などを、具体的な数値で示すことが効果的です。計画の実現可能性を示すために、詳細なスケジュールやリスク管理計画も提示しましょう。