成長加速化補助金(100億円補助金)採択されるには?

今、経営者の皆様からご相談が非常に多い補助金の1つに「成長加速化補助金」(俗称:100億円化補助金)があります。
年商100億円を目指す企業に対して最大5億円で補助率1/2の補助金が期待できるものです。
例えば、投資10億円だったら最大5億円、1億円の投資では最大5,000万円の補助になります。

ご存じの方も多いと思いますが、成長加速化補助金の基本概要を改めて記載します。

成長加速化補助金の概要

対象企業:年商100億目指す企業(10~100億円)
最低投資額:1億円以上
最大補助額:5億円
補助率:1/2
対象経費:建物費・機械設備費・システム費・外注費等

本補助金は非常に注目されており、申請予定企業が殺到しています。
そのため、採択率は10~15%とかなり狭き門と想定されています。

申請に必要な資料は相当に綿密な事業計画書(パワポ資料で数十ページ)を求められています。
その申請書の目次概要は以下になります。

事業計画書に記載する目次

企業として

(1)長期成長ビジョン
(2)外部環境分析
(3)内部環境分析
(4)事業戦略
(5)推進体制

補助事業について

(1)補助事業の概要
(2)先進性・成長性
 ①製品・生産方式等の優位性確保 ②労働生産性向上の見込み ③売上向上の見込み
(3)地域への波及効果
 ①賃上げ計画 ②参加企業や地域企業への波及効果
(4)大規模投資・費用対効果
 ①投資の規模•費用対効果 ②補助事業による行動変容への寄与
(5)実現可能性
 ①実施体制 ②財務状況 ③スケジュール ④実施上の課題 ⑤製品・サービスの市場分析

申請書の中の事業計画に関して、数値計画も非常に重要です。
目安となる主要な数値基準は以下になります。

数値計画の目安基準

全社年平均売上高成長率:10%
全社売上高に対する補助事業売上高の割合:73%
補助事業年平均売上高成長率:13%
補助事業年平均労働生産性の伸び:15%
年平均従業員目標賃上げ率4.3%
全社売上高に対する投資額割合:36%
補助金額に対する補助事業付加価値増加額割合126%

上記は昨年度の大規模成長投資補助金一次の採択企業の平均数値で、今回の成長加速化補助金でも参考とすべき数値です。
これらの数値基準に近付くようにしたいものです。

なので、ただ単純に「年商100億円の事業計画ならば良いんでしょ」というレベルではありません。

最重要となる3ポイント

採択されるには多数多様な評価点がありますが、最も重要視される3つのポイントについて記載します。

生産性UP

投資後3年間で「年平均15%UP」は目指したいものです。
言い方を変えると3年間で1.5倍の生産性です。
しかも、「ただ単純に頑張ります!」では全くダメで、何らかの自動化・省力化のシステム導入やDX・AIの活用が必須です。
論理性が重要になります。

賃上げ

「年平均5%UP」は欲しいものです。
中小企業の賃上げは国の最重要政策であることもあり、本音では一番重要視している項目になります。
なお、採択されても賃上げ計画を実行できないとペナルティ対象になるので、“本気で賃上げを実行”しなければいけません。

増人化

増人化とは人を増やすことで、いわゆる採用増・雇用増です。
これも国の重要施策です。

生産性を上げて賃上げしたとしても、従業員数が増えていかないと評価されません。

年商10~100億円の企業が、上記3大ポイントの「生産性UP」×「賃上げ」×「増人化」をすれば、必然的に年商100億円が見えてくるはずです。

まとめ

あくまでも成長加速化補助金の目的はこの3大ポイントであり、その結果が年商100億円である、と認識頂いた方が良いです。
それと、最終的には現状売上からの伸び率が決め手になります。伸び率が低いと採択率も低くなります。

改めて、「成長加速化補助金とは『生産性UP』×『賃上げ』×『増人化』するための補助金であり、その結果、年商100億円企業が増えていくことである。

そして、最終的には売上伸び率を求められる。」、そのようにご理解ください。決して、100億円の計画をするから頂ける補助金ではありません。

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