大規模成長投資補助金の事業期間はどれくらい?申請前に把握すべき流れと注意点を解説!

「新工場の建設を検討しているが、完成までに何年かかるプロジェクトなら補助対象になるのか?」 「最大50億円という大規模な補助金、申請から入金までの流れはどうなっているのか?」 「投資規模が大きいだけに、失敗した時のリスクや注意点を事前に知っておきたい」
大規模な設備投資を検討されている中堅・中小企業の経営者様や担当者様の中には、こうした「スケジュール感」や「手続きの流れ」に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
「中堅・中小企業の大規模成長投資補助金」は、これまでの補助金とは異なり、非常に大きな金額が動くため、事業期間や手続きにも特有のルールがあります。本記事では、この補助金の事業期間や申請の流れ、注意点について分かりやすく解説します。

1.大規模成長投資補助金の事業期間はどれくらい?
大規模な工場建設や製造ラインの構築には、年単位の時間がかかるものです。
最新の経産省が2025年12月26日に公開した大規模成長投資補助金に関する資料では、5次公募要領では、事業期間は以下のように定められています。
●補助事業期間:交付決定日から最長で令和10年(2028年)3月31日まで
これまでの一般的な補助金は「1年以内」といった短い期間が主流でしたが、本補助金は複数年度にわたる事業計画が認められています。これにより、工期の長い建築を伴う投資でも、余裕を持って取り組むことが可能です。
(参照:https://www.meti.go.jp/policy/economy/chuuken/daikibo_5koubo_20251226.pdf)
2.申請から補助金受取までの流れ
大規模成長投資補助金の手続きは、以下のステップで進んでいきます。
- 公募・申請:電子申請システム(Jグランツ)から詳細な事業計画書を提出します。
- 審査・採択発表:外部有識者による厳正な審査を経て、採択者が決定します。
- 交付申請・決定:採択後、具体的な見積書等を再提出し、正式な「交付決定」を受けます。
- 補助事業実施:発注・支払い・導入を行います。複数年度にわたる場合は、年度ごとに「中間報告」が必要です。年度ごとに概算払いを受け取る手続きを実施する企業もあります。
- 実績報告・確定検査:すべての事業が終わった後、証憑類を提出し、事務局による検査を受けます。
- 補助金入金:検査で認められた金額が最終的に振り込まれます。

3.申請前に把握すべき注意点
投資規模が「20億円以上」と非常に大きいため、申請前には以下の点に留意してください。
資金繰りの確保
補助金は「精算払い(後払い)」です。まずは全額を自社資金や金融機関からの融資で賄う必要があります。
投資下限の判定
補助対象経費のうち、建物費、機械装置費、ソフトウェア費の合計額で20億円(100億宣言企業は15億円)以上の投資である必要があります。
賃上げ目標の未達成
事業終了後に一定の賃上げが達成できない場合、補助金の返還を求められるケースがあるため、精度の高い計画策定が求められます。
まとめ
「中堅・中小企業の大規模成長投資補助金」は、最大50億円という手厚い支援を受けながら、令和10年までの長期プロジェクトを推進できる、またとないチャンスです。
しかし、期間が長く規模が大きい分、スケジュール管理や書類整備の難易度も高くなります。申請を検討される際は、ぜひお早めに専門家へ相談し、万全の準備を整えましょう!






