100億補助金の採択ボリュームゾーンは意外にも？

売上高100億円超を目指す企業のための補助金、「成長加速化補助金」の1次公募採択結果が9月に公表されました。1次公募では、全申請件数1,270件に対し採択件数は207件。
採択率は16％、つまり「約6社に1社」が採択されたことになります。
十分な準備がなければこの100億補助金の採択は難しい数字です。
（おかげさまで、当社支援企業は全体採択率を大幅に上回る結果となりました。）

採択企業のボリュームゾーンは？

100億補助金の採択企業の売上高は、平均値約30億円、中央値20億円強と公開されています。
そして、採択企業を年商別に分析すると、ボリュームゾーンは 「売上高10～30億円」 です。

「売上高10～30億円の段階で100億円を目指す挑戦」をしている企業、つまり、成長志向が高い企業が採択されやすかったです。

業種別の採択状況

業種別採択件数は、やはり製造業が最多です。
しかし、構成比は約50％であり、皆様が想像していたよりも少ないのではないでしょうか。
卸小売、建設不動産、観光、物流など、幅広い業種で採択が複数見られます。
つまり、「幅広い業種においてチャンスがある」ことを理解いただければと思います。

採択企業に共通するポイント

大規模な投資計画

採択企業の売上高投資比率平均：53.7％
売上の約半分を大胆な投資に充て、成長転機を作る投資が評価されます。

売上・利益を加速的に伸ばす成長戦略

採択企業の売上高年平均上昇率：平均20%超
データや根拠を示し、実現可能性の高い計画であることが重要です。

雇用創出と賃上げへのコミット

「賃上げ」は政府が重視している要素
昨今の様々な補助金の要件にもなっているため、賃上げと補助金を切り離して考えることは難しいです。「補助金を活用して賃上げを実現する！」という思考にチェンジしていきましょう。

そして最も重要なのは、「自社独自の強みを活かし、磨き込み、他社との差別化を明確にすること」
オンリーワン性を徹底的に表現できる企業が採択されやすくなります。

2次公募に向けて、今から準備すべきこと

今回の結果を踏まえると、次回2次公募は以下の企業にチャンスがあります。

• 現在売上高10～30億円で、売上高100億円を目指して大規模投資を計画している企業
• 製造業だけでなく、幅広い業種

2次公募はまだ公募開始されていません。
ですが、今後も公募が実施されることはほぼ確実です。

採択可能性を高めるために、申請準備では以下の点を押さえましょう。

徹底したスケジュール管理

申請準備は1～2か月必要です。資料作成や書類準備期間を逆算し、余裕をもって進めましょう。

提出書類の正確性・整合性

PowerPointの投資計画書やExcelの別紙など、複数の資料を作成します。各書類間の齟齬がないか細部まで確認することが重要です。

外部専門家の活用

採択されやすいポイントや書類作成ノウハウを持つ専門家に相談することで、事業計画の質を飛躍的に向上させられます。
専門家は、経営者の「想い」を論理的・説得力のある事業計画に進化させ、採択率向上の強力なパートナーとなります。

成長加速化補助金は単なる資金調達の手段ではなく、企業の未来を左右する重要な成長戦略の一環です。

今から準備を始め、当社と一緒に申請の成功を目指しましょう。