大規模成長投資補助金の採択結果分析、次回公募予想
大規模成長投資補助金の採択結果分析、次回公募予想
本コラムでは、大規模成長投資補助金の二次公募の採択結果分析&次回公募予想をお伝えします。
今年大注目且つ多くの企業から注目された「大規模成長投資補助金」について、10月中旬に公開された二次公募の採択結果から読み取れる内容を、「分析」と「次回予想」を交えてお伝えします。
大規模成長投資補助金とは
大規模成長投資補助金は、 「中堅・中小企業が、持続的な賃上げを目的に、足元の人手不足に対応するための省力化等による労働生産性の抜本的な向上と事業規模の拡大を図るために行う工場等の拠点新設や大規模な設備投資に対して補助を行う」補助金です。
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補助上限額:50億円
補助率:1/3
対象経費:
建物費(拠点新設・増築等)、機械装置費(器具・備品費含む)、ソフトウェア費、外注費、専門家経費
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つまり、150億円の投資に対して最大50億円の補助がでるという規模の大きい補助金です。
申請要件はシンプルで、下記要件を満たせば申請できる可能性があります。
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・従業員数2,000名以下
・投資額10億円超
・賃上げ要件を達成させる
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※要件等は次回以降見直し・変更される可能性があります。
工場の建築費など幅広い経費が補助対象となり、既存事業でも申請が可能なので、大規模な投資予定がある場合は一度申請を検討ください。
大規模成長投資補助金は2024年に2回公募が実施されました。その結果、194社が採択され、予算計上されていた3,000億円はほぼ消化されたと考えられています。
二次公募の採択結果
続いて、10月に結果が公表された二次公募の採択結果を見ていきます。
申請数:605件
採択数:55件
上記の採択企業に加え、令和6年度中に支払い予定の経費のみを補助対象として追加採択された企業が30社いるため、最終的な採択件数は85件です。
結果として、二次公募の 採択率は9.1%でした。
※追加採択30社を含むと14%
一次公募の採択率は14%のため、最終的な採択率は同様と言えます。
ちなみに当社では、全体採択率を大きく超えた採択率を実現いたしました。
採択結果分析
採択結果から読み取れることをお伝えします。
1)採択業種の幅が広がった
2)数値計画の数値は底上げされた
3)平均投資額45億円?
上記の他にも各種指標から読み取れる内容や、”採択率を高めるためのチェック項目”などをまとめたレポートを作成しています。 下記よりダウンロードください。
今後数年で大規模な投資計画があり、また、補助金の活用にご興味のある方は一度お問合せいただけると、お打ち合わせ含めてお伝えすることが可能です。
次回公募はいつ?
では、次回公募いつでしょうか。
「現時点において今年度の3次公募を行う予定はございません。」と事務局サイトに記載がありますが、令和7年度概算要求にて少額ながら予算枠の要求があがっているのを見ると、補正予算において予算組みが成され、来年度の公募も実施されるのではと予測できます。
一次公募、二次公募を踏まえてどのような調整が入るかは不明ですが、
・大規模投資がある
・その投資により会社が飛躍的に成長する
・トップシェアを取っている/取る可能性ができる
に合致可能性があれば、申請可能性は高いと考えています。
是非今のうちに具体的な計画や準備を進めることを強くおすすめします。
更に申請難易度もあがることも予想されるため、専門家による成長投資計画書(事業計画書)のブラッシュアップが重要です。
大規模成長投資補助金の申請資料は補助事業だけでなく会社全体を多方面から分析する必要があります。 書類の精度を高める観点からも、お受けできる数に限りはございますので、お早めにご相談ください。