補助金よくある勘違い5選

補助金は中小企業や経営者にとって、会社や事業の成長のための新たな投資をサポートする大きな力となるものです。

しかし、お問合せをいただき補助金活用のためのご相談に対応する中で、多くの方が補助金について勘違いされているポイントがあります。その結果、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。

すでに補助金を活用いただいている企業様は当たり前のことかもしれませんが、これから補助金を活用して会社を成長させていきたいと考えている企業様に向けて、多くの方が抱く補助金のよくある勘違いを5つ取り上げ、正しい理解を深めていただきたいと思います。

よくある勘違い5選

すぐに振り込まれる

「補助金は申請し採択すればすぐにもらえる」と思っている方もいますが、これは大きな勘違いです。

補助金は基本的に後払いです。
発注・請求・支払等の一連の流れが完了してから受給申請を行うため、申請企業が全額支払う必要があります。そのための費用は自己資金、もしくは金融機関との調整が必要です。

補助金の受給までは約1年程度と考えていただくといいでしょう。申請締切から数か月後に採択され、その後交付申請、交付決定、実績報告等々があり、補助金が支払われます。そのため、補助金を活用したい場合は、長期的な計画を立てることが重要です。

発注済のものも補助対象にできる

「すでに発注した設備やサービスも後から補助金を申請できる」という誤解もよくあります。

実際、多くの補助金制度では、申請前に発注済みや購入済みのものは補助対象外となる場合がほとんどです。

補助金を活用するためには、申請のタイミングが非常に重要です。発注や購入をする前に、まず補助金の申請手続きを行い、補助対象かどうか確認することが不可欠です。計画的に進めないと、思わぬところで補助金を受け取る機会を逃してしまうことになります。

投資案件にはなんでも使える

「補助金は、どんな投資案件にも自由に使える」と考えている人もいますが、実際には各補助金ごとに使途が厳格に定められています。

例えば、特定の業種や技術開発に対する補助金、環境対策に関する補助金など、対象となる事業や用途が決まっているケースが多いです。

申請時には、補助金の公募要領をよく読み、対象事業に合致しているかどうかを確認する必要があります。誤った使途で申請してしまうと、審査で不採択となる可能性が高いので注意が必要です。

助成金と混同

「補助金」と「助成金」を混同している方も多く見受けられます。

補助金は基本的に審査があり、競争的に採択されるものが多いのに対し、助成金は条件を満たせば比較的容易に受け取れるものが多いという違いがあります。

さらに、助成金は主に雇用や労働関連の支援が多いのに対して、補助金は新規事業の創出や技術革新など、事業の成長を促すものが多いです。この違いを理解し、適切な制度を選んで申請することが重要です。

低迷している会社が使うもの

「補助金は、経営が低迷している会社が使うもの」という誤解も多いです。

しかし、実際に当社で補助金を複数回活用される企業様は優良企業のほうが多いです。
補助金を活用することでリスクを少なく成長のための投資を行えます。そしてさらに業績を向上していく。このような好循環を作り出せます。

補助金の勘違いをなくし、積極的に活用していきましょう

補助金は成長を目指し、事業拡大を計画している企業にこそ活用いただきたい制度です。
最近の補助金審査も実現可能性、継続性などが重視されている傾向があります。

成長意欲のある企業が補助金を活用することで、新たなビジネスチャンスを得る可能性が広がります。

補助金は、事業の成長を支える貴重な資金源ですが、正しい理解を持っていないと、申請の機会を逃したり、期待した結果を得られなかったりすることがあります。

今回取り上げた5つの勘違いを理解いただき、投資計画に対して早めにご相談いただくことで、補助金をより効果的に活用できるはずです。

正しい知識を身につけ、計画的に補助金を活用して、事業を一歩先へと進めましょう。

動画でも補助金に関する情報を発信しています。是非ご覧ください。

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