大規模成長投資補助金 二次公募に向けた準備と採択可能性を高めるポイント
企業の成長には投資が不可欠です。
特に、昨今の人手不足に対応するために、省力化を進めて労働生産性を上げ、従業員の賃上げを行っていくことが、今後必要となってきます。
しかし、省力化にも費用がかかります。そのような中、大規模成長投資補助金は企業の成長と省力化を支援する補助金として注目されています。
大規模成長投資補助金は、2024年に新設された補助金です。
「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模な成長投資補助金」という正式名称の通り、補助上限額50億円、補助率1/3という過去最大規模の補助金です。
2024年4月末に一次公募の締め切りがありました。
6月下旬に採択結果が公表され、採択率は14.8%と判明しました。
二次公募も2024年8月9日締め切りで実施されます。
本コラムでは
・大規模成長投資補助金とは
・審査方法
・想定スケジュール
・一次公募申請サポートから考える、重視ポイント
についてお伝えします。
大規模成長投資補助金とは
概要
公募:2024年6月下旬公募開始予定(2次公募)
審査方法:書類審査、プレゼンテーション審査
補助対象経費:建物費、機械装置費、ソフトウェア費、外注費、専門家経費
補助上限額:50億円
補助率:1/3
申請要件はシンプルで、下記要件を満たせば申請できる可能性があります。
・従業員数2,000名以下
・投資額10億円超
・賃上げ要件を達成
建物費が補助対象に含まれ、新規事業に限らず、既存事業拡大でも申請可能なため、申請要件に合致する企業は一度ご検討いただくことを推奨します。
審査方法
・書面審査(一次審査)
・プレゼンテーション審査(二次審査)
が実施されます。
一次審査の通過率は約3割ともいわれており、二次審査でさらに精査されることを鑑みると、採択されるハードルは高いと言えるでしょう。
中堅・中小企業が対象であり、補助金額が高額のため、多くの優良企業も申請を行う前提として申請資料の作成を進める必要があります。
自社の強みや優位性を明確にしておくことが重要でしょう。
想定スケジュール
下図は、一次公募のスケジュールをもとに、当社にて作成した想定スケジュールです。
公募締め切りと補助事業期間を改めて確認し、スケジュール内に補助事業が完了できるよう調整を進めていただくことが必要です。
重視されるであろうポイント
現時点でまだ一次公募の採択審査中ですが、申請サポートを行う中で、より重要だと思われるポイントがいくつかありました。
その中の一つ、「スケジュール(工期)」についてお伝えします。
補助事業期間は2026年12月末までと明記されていますので、採択され、交付決定が確定したのちに発注しても補助事業が完了するように計画を立てることが必要となります。
場合によっては、補助対象経費に入れる項目、外す項目なども検討し、事業期間内に補助事業が実現する確度(実現可能性)を高めることが重要です。
その他のポイントは、レポートにまとめています。
・大規模成長投資補助金への申請を検討している
・大規模成長投資補助金に興味がある
という方は、一度ご確認いただければと思います。
◆レポート目次
1.大規模成長投資補助金とは
2.審査のポイント
3.一次公募申請サポートから得た 知見
4.今対応すべきこと
※こちらは抜粋版のレポートとなっています。完全版をご覧になりたい場合はお問合せフォームからご連絡ください。