省力化投資補助金をわかりやすく解説!
本コラムでは、2024年注目の補助金の一つである、「中小企業省力化投資補助事業」について詳しく解説します。 動画でもお伝えしておりますのでご覧ください。
中小企業省力化投資補助事業がなぜ注目なのかというと、下記の4つのポイントがあるからです。
①2024年新設の補助金
②2026年9月末まで継続的に公募実施予定(15回程度、2か月に1回のスパンの頻度で)
③採択予定件数12万件!!!
④カタログ型(選ぶ型式)
IT導入補助金のように、継続的な公募と多数の採択者が予定されています。
もし事業者様において導入予定の設備が対象となっていたら絶対に活用するべき補助金ですし、こちらの対象製品カタログに記載されている情報をもとに、自社の省力化を進められるかという検討も始める必要があります。
内容についてもう少し詳しく説明いたします。
補助事業の目的
中小企業省力化投資補助金は、中小企業の生産性向上と省力化を推進するために、IoTやロボットなどの技術導入を支援する目的で設立されました。
この事業の目的は、「人手不足に悩む中小企業が、効果的な汎用製品を導入することで売上拡大や生産性の向上を図ること」です。
補助対象となる製品は事前に登録され、公開されたカタログから選択します。
重要なのは、これにより中小企業が迅速かつ簡単に、省力化のための設備投資を行えるようになる点です。
申請対象者
補助金の申請資格は、製品カテゴリの定義や補助事業者の要件に基づいて審査されます。
中小企業の要件に合致し、労働生産性を年率3%向上させる事業計画を作成し、提出する。
また、製品販売事業者と共同で申請する必要があります。
補助金額
下図をご覧ください。
補助金の金額は従業員数に応じて異なり、賃上げ達成時には、補助上限額が最高で1,500万円まで引き上げられる場合があります。
(出典:中小企業省力化投資補助金HP)
賃上げ要件
賃上げ要件においては、
(a)事業場内最低賃金を 45 円以上増加させること
(b)給与支給総額を 6%以上増加さ せること
のどちらも補助事業期間終了時点に満たすことです。
対象製品
5月中旬時点の対象製品についてお伝えします。
大枠は下図となります。
(出典:中小企業省力化投資補助金HP「製品カタログ」)
一部をご紹介します。
清掃ロボット
清掃ロボットは、ホテルや飲食店などで床の清掃を自動で行うことができます。
従業員が手作業で行っていた清掃作業をこのロボットが代わりに担い、作業効率の向上が期待できます。
配膳ロボット
配膳ロボットは、飲食店やホテルでの配膳と下膳を自動化します。このロボットは、トレイに料理や飲み物を乗せ、客席まで運ぶことができるため、従業員はより接客に集中することが可能です。
自動倉庫
製造業や倉庫業での入出庫作業を自動化する自動倉庫のシステムは、物品の保管や管理を効率化し、時間短縮とコスト削減を実現します。
使えるかも!と思った事業者様は申請フローのチェックなどを始める必要がありますし、製品の販売事業者様は製品をカタログに登録するための申請を進める必要があります。
この補助金を活用し設備導入することで、それぞれの業務で大幅な時間削減とコスト効率の改善が実現し、人手不足への対応や競争力を高める重要な手段となり得ます。
そして、事業の持続可能性と成長が促進されるでしょう。
現時点で第一回のスケジュールは5月20日時点でまだ公表されていませんが、もう間もなく!開始予定です。
是非注目してチェックしておいてください。